新しいGoogleSearchConsoleがリリースされ、
今まで「検索アナリティクス」として提供されていたデータが、
「検索パフォーマンス」に変わりました。
検索アナリティクスから、どんなことが出来るようになったのか。
検索パフォーマンスの細かい見方や、サイト運営への生かし方を覚書しておきます。
検索パフォーマンス画面の構成
新Google Search Consoleの検索パフォーマンス画面は、
ざっくりわけて3つのエリアになっています。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”#ccc” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”2″ titleweight=”bold” fontsize=””]
検索データの絞り込み
ここで、検索タイプや期間の指定をします。
他にも細かくページごとに絞り込みも可能です(後述)
アクセスの概要
①で指定した期間でのアクセスの概要の数値とグラフが表示されます。
チェックできるのは、合計クリック数、合計表示回数、平均CTR、平均掲載順位の4種類。
クリックすると、そのデータがグラフに反映されます。
デフォルトでは、合計クリック数と、合計表示回数のグラフです。
詳細データの表示
さらに細かいデータが表示されます。
クエリ(検索ユーザーが入力した語句、検索キーワード)、
ページ(サイト内のページへのアクセス数など)、
デバイス(検索ユーザーが使った機器)などです。
[/st-mybox]
検索パフォーマンスで見られるデータ
検索パフォーマンス画面では、見たいデータに絞り込んで、詳細のアクセス状況を確認できます。
検索タイプ:ウェブか?画像か?
「検索タイプ」をクリックすると、3つの検索タイプを選べます。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 10px 0″]ウェブ[/st-marumozi]
通常のウェブ検索です。
検索ユーザーが検索エンジンの検索窓に語句を入力して検索した時のデータです。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 10px 0″]画像検索[/st-marumozi]
画像を使って検索したときのデータが表示されます。
画像のalt属性に入れてあるキーワードでの検索です。
最近では、語句ではなくて、初めから画像検索をして、
画像一覧を表示から画像のページへアクセスする人も増えています。
そのデータを見ることができます。
例えば、ウェブ検索ではアクセスがなくても、
画像のaltの語句で検索上位に入っていて、アクセスが来るというケースもあります。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 10px 0″]動画[/st-marumozi]
動画検索の結果です。
動画を使って検索した人の人のデータが見られます。
[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” radius=”30″ margin=”0 10px 10px 0″]比較[/st-marumozi]
フィルタ、タブではなく、「比較」タブをクリックして、
検索タイプでの比較ができます。
例えば、ウェブと画像での比較を適用すると、それぞれの数値と、グラフが表示されます。
ウェブが実線、画像が点線です。
検索クエリを細かく見てみると、
ある検索キーワードでは、画像からのアクセスは無いけれど、
あるキーワードでは画像からのアクセスがあるという状況がわかります。
この例では、画像検索からのアクセスがあった記事は、
旅行のお土産の写真や、人気のグルメのお店のメニューの写真でした。
画像で検索して、実際に食べた体験を探していたのかもしれません。
画像を適切に貼りつけておくとその分、アクセスのチャンスが増えるということですね。
日付:最大16ヶ月分のデータチェック可
「日付」をクリックすると、期間を指定できます。
過去7日間から最大で16カ月間を選びます。
カスタム、を選んで、見たい期間をカレンダーで設定も可能です。
長いスパンでのアクセスの増減を見たい時には、16ヶ月に、
最近のアクセス状況を見たいときは過去7日間を選択するといった使い方をします。
クエリ:検索キーワードを確認
グラフの下の詳細データの表示エリアの一番左のタブは、「クエリ」です。
クエリ、とは検索ユーザーが検索エンジンに入力した語句、
検索キーワードのことです。
デフォルトでは、クリック数(アクセス数)の多い順番に並んでいます。
関連語句ごとにどんなキーワードが表示されているかを見たいときは、
「検索キーワード」をクリックします。
掲載順位で並べ替えるときは、「掲載順位」をクリックします。
Google Search Consoleでは、クリックはされなくても、
ページが表示されているキーワードを知ることができます。
表示回数が多いキーワードは、需要のあるキーワード、と言えます。
そういったキーワードが見つかったら、自分のサイトの記事の見出しや本文に追加したり、
そのキーワードを使って新しい記事を書いたり、改善に使うと良いでしょう。
例えば、このキーワードの場合、平均掲載順位は5.4位で、クリック率は2.4%、
2018年の11月下旬にアクセスが急に増えていることがわかります。
季節のトレンドにマッチしてアクセス増につながっている、ということが見て取れます。
来年のこの時期には、同様の記事を増やしてみよう、というふうに、ページ作成の材料に使ってみても良いでしょう。
ページ:ページごとのアクセス概要チェック
ページごとのアクセス概要をチェックするときは、「ページ」タブをクリックします。
左側のページのところに、記事のURLが表示されます。
どのページにアクセスが多いのか、クリック率(CTR)の高い記事はどれか?などがよくわかります。
例えば、掲載順位が高いのに、クリック率が低い、という記事の場合は、
せっかく高い順位で表示されていても、他サイトの記事よりも魅力がないのかもしれません。
記事タイトルを見直したり、ページディスクリプションを書きなおしたり、といった改善の手がかりになります。
逆に、掲載順位は低いのに、アクセスが多いということは、
検索ユーザーは、検索上位から順に見てきたのに、
知りたいことが書いてなくてどんどんページをめくったのかもしれません。
そのキーワードで検索してみて、他のサイトの内容確認、
他サイトを上回る記事に仕上げれば、検索上位を狙える可能性もあります。
例えば、このURLの場合は、2018年の11月上旬にアクセスが突出しています。
人気の観光地でのグルメ店の体験記事なのですが、この時期に一時的にインスタグラムでバズったようです。
その余波で、この記事にもアクセスが増えたということがわかります。
雑記ブログのような場合は、雑誌などに掲載されていた人気のお店などに行ったときは詳しい体験記事を書いておくと良いですね。
デバイス:PCか?モバイルか?
デバイスのタブでは、検索ユーザーが使っている機器を知ることができます。
昔はパソコンからのアクセスが多かったのですが、
最近はモバイル(スマートフォン)のアクセスが増加しています。
サイトのテーマにもよりますが、モバイルが多いならばモバイルで見やすいページ構成にする、
逆にパソコンが多いならば、パソコンでわかりやすいレイアウトにする、という改善の手がかりになります。
さらに詳しいデータをチェックする方法
検索データの絞り込みは、検索キーワードで調べることもできます。
こちらは、英語の特化ブログを例に挙げて説明します。
「+新規」をクリックして、「検索キーワード」をクリックします。
「次を含むクエリ」というところに「英語 やり直し」と入力してみます。
すると、このように「英語 やり直し」を含む検索キーワードが表示されます。
ここで、クリック数は少なくても、表示回数があるキーワード、と言うものが見つかります。
検索需要はあるのに、サイトでは検索ニーズを満たせていない、とも考えられます。
新しい記事を書くとか、既存の記事に検索需要に合った記事として追加する、などの改善ができます。
最後に
新Google Search Consoleの検索パフォーマンスの見方についてまとめました。
以前のサーチコンソールに比べて、直感的に、詳しく調べることが出来るようになっている、と感じています。
アクセス解析と言えば、Googleアナリティクスがあります。
これと、Google Search Consoleの検索パフォーマンスはどう違うんでしょう。
アナリティクスでは、実際にアクセス(検索ページでクリック)された時の詳しいデータが得られます。
リアルタイムでの検索状況を見ることができますし、
期間や日付なども細かく分析するのに向いています。
(データ保持期間は26カ月がデフォルトです。)
Google Search Consoleの検索パフォーマンスは、それと違って、
「アクセスが起こっていない、表示されただけの場合でも、
検索キーワードや、検索されたページのデータを見ることが出来る」のが特徴です。
16ヶ月分までしかさかのぼれませんが、
それでも、ある程度の傾向と検索需要を見つけられるのが良いと思いました。
うまく活用して、サイトのアクセス増につなげたいです。